2021年7月16日付

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ここ数年、よく見たり聞いたりする言葉の一つに「黒歴史」がある。字面だけ見ると少々おどろおどろしい感じがするが、「なかったことにしたい(恥ずかしい)過去」といった意味のスラング(俗語)という▼誰でも若いときには失敗の一つや二つはあるもの。そんな「黒歴史」も「青春の1ページ」と言い換えるとどうだろう。なんとなく前向きな気持ちになれる。「ポジティブことば選び辞典」(学研プラス)には、そんな言い換えの言葉が集められていて楽しい。例えば「諦めが悪い」は「粘り強い」、「応用がきかない」は「基本に忠実」など▼先日、ワクチン担当相が新型コロナウイルスのワクチン接種について「スピードの最適化をお願いしたい」と述べたと報じられた。「最適化」と言われると何か良いことのような感じを受けるが、要は接種のペースにワクチンの供給量が追い付かないから供給量に見合ったペースで進めろということのようだ。物は言いようである▼せっかく予約したのに接種が受けられない。そうなればまた批判が高まりかねない。そんなことを見越して予防線を張ったのだろうという見方もあるが、国にせかされ一生懸命接種に取り組んでいる自治体にとっては二転三転する方針に振り回されっ放しである。もちろん国民も▼ワクチンへの期待が大きいだけに失望も大きい。一刻も早く前向きになれる言葉が聞きたい。

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