弁当で支援継続 「子ども食堂」の新たな形

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提供された弁当を受け取る親子=伊那市東春近の宅幼老所おらほ

新型コロナウイルスの影響を受け、子どもの孤食を防ぎ居場所をつくる「子ども食堂」が活動を制限され、新たな形を模索している。ボランティアたちは人の集まる食堂から弁当配布などに切り替え、支援を継続。具材が多く栄養バランスの取れた弁当を手作りし、「子どもたちとのつながりを絶ってはならない」との思いを強くしている。

■声掛け手渡し広がる笑顔

「よく来てくれたね、待ってたよ」。7月中旬、伊那市東春近の多世代交流の食堂「わいわいカフェこの指と~まれ♪in東春近」に明るい声が響いた。60~80代の地域ボランティア約10人が運営し、弁当を手作り。訪れた親子連れらに声を掛けて手渡し、子どもの笑顔が広がった。

この日は44食を配った。メニューは無農薬の米を使ったドライカレー、野菜の煮物やマリネなど。予約制で子どもは100円、大人は300円で提供。主に寄付された食材を活用している。

栄養バランスや彩りを考えて弁当を作るわいわいカフェのメンバー

感染対策のため、子どもから高齢者まで大勢集まる食堂の継続は難しく、昨年6月から弁当に変更した。開催するのは毎月第2日曜日。定期的に続けることで顔なじみが増え、利用世帯の安否確認や見守りにつながっているという。

メンバーの伊藤敬子さんは「コロナ禍だからこそ支え合いが大切。必要とする人がいる限り、続けていかなければ」と強調。一方で、貧困問題が深刻化し、「本当に困っている人に行き届いていない現状がある」と課題を口にした。

■家庭の助けに手作りの味を

同市美篶の地域住民でつくるボランティアグループ「志和の会」は、地元で開く子ども食堂をいったん休止。安価な弁当の提供に切り替え、活動の再開を決めた。夏休みに合わせ、7月28日、8月4、18日に美篶小学校で販売する。予約制とし、学校を通じて各家庭に通知した。

代表の酒井さつきさんは「活動ができず、歯がゆい思いをしてきた。手作りの味を届けて、家庭の助けになればいい」と話している。

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