お盆休み人出増 諏訪地方

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諏訪湖で足漕ぎボートやカヤックを楽しむ人々=12日午前11時50分ごろ

新型コロナウイルス流行下のお盆休み。2年目の今年は感染力が強いデルタ株が広がり、感染者の急増に歯止めがかからない状況で迎えた。政府や都道府県は帰省や旅行の自粛を呼び掛けているが、諏訪地方の観光地には県外から観光客が訪れている。地域住民からは感染の拡大を懸念する声も聞かれた。

政府は現在、東京など6都府県に緊急事態宣言を発令し、北海道や京都、福岡、愛知など13道府県にまん延防止等重点措置を適用中(31日まで)。長野県は対象外ということもあり、開放感と涼を求めて訪れる観光客が目立つ。

諏訪市高島の高島城。12日から1泊2日の日程で訪れた愛知県長久手市の40代夫婦は「予約のキャンセルも考えたが、ワクチンを接種したので来ることにした。信州は涼しく気分転換になる。来てよかった」と笑顔を見せた。

「(7~9日の)3連休からお客さんが増えた。昼時は満席になることもあり、昨年より多い。8割が県外ナンバーですね」。こう話すのは中央道諏訪インターチェンジ近くにある飲食店の店長(60)。「(苦境が続く)飲食店にとってはありがたい」と心境を吐露した。

北八ケ岳ロープウエイを運行する北八ケ岳リゾート(茅野市北山)も「一昨年には届かないが昨年よりは多い」と変化を語る。100人乗りを定員60人にし、オゾン発生装置も設置して安全確保に努めているという。「従業員のワクチン接種はまだ半分ほど。従業員の安全もしっかり守りたい」と強調した。

諏訪市の諏訪湖では今月29日まで毎晩8時30分から約500発の花火が上がっている。湖畔のホテルで予約を担当する男性は「緊急事態宣言に伴う宿泊のキャンセルや予約の低迷で昨年より1~2割少ない」と嘆く。県民向けの宿泊割引が奏功して「昨年に比べて増えている」と語るホテルもあるが、「感染状況によって浮き沈みがある。先行きは見通せない」と気を引き締めた。

諏訪湖畔に住む諏訪市湖岸通りの60代男性は「夜になると花火目当ての渋滞が起きている。去年より県外車も多いと感じる。諏訪圏域の感染警戒レベルがいつ『5』に上がってもおかしくない状況の中で、観光客を呼び込みながら、コロナを減らすのは無理ではないか」と不安を口にした。

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