警戒レベル「5」 厳しさ増す上伊那の街

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感染警戒レベルが上がるにつれて夜の人出が少なくなるという伊那市の繁華街

新型コロナウイルスの感染警戒レベルが全県で「5」に引き上げられた。新たに警戒レベルが引き上げられた上伊那地域などには酒類を伴う飲食店などに対する営業時間短縮などの要請はないが、飲食店経営者や市民らからは、県の対応に対する不満や感染拡大への不安の声が聞かれた。

「警戒レベルが3に上がっただけで夜の街を歩く人がいないのに、5になったら商売にならない」。伊那市坂下で居酒屋「入舟酒場さかいや商店」を経営する樋代和信さん(49)は、そう嘆く。時短要請などを行わない県の対応についても、協力金支給が見込めないことから「県は警戒レベルを5に上げておいて、『営業をしてみろ』じゃ、余りにひどくないか」とし、地元自治体の支援を望む。

コロナ禍前の設備投資の返済もあり、経営は蓄えを切り崩して続ける状況。「返済の見通しがない借金はしないようにしている。だが、借金ができなくなった時が店がつぶれる時」と言い切った。
 同市坂下で軽食喫茶プリンスを経営する神田浩一さん(51)は「うちは家族経営で昼食営業もできるので、何とかしのいでいるが、夜だけ営業する店や、人を雇っている店は厳しいはず」と憂慮。「今も午後9時以降は街から人が消えるのに、さらに暇になるのが怖い」と話した。

◇市民の声「休日遊べない」「ストレス心配」

「今年の夏休みも思いきり遊べなかった。慣れてしまったけれど…」。伊那北高校に通う2年の男子生徒(16)は淡々と話した。仲良くなった友達と休日に遊べないのがつらいという。感染レベルが再び上がったことについて「カラオケに行くのは当分先ですね」と肩を落とした。

小学1年と5年の子どもを持つ母親(40)は「全国で(感染)が急拡大しているのは怖い。新学期を迎えても、これからの学校行事がまた中止や縮小した場合の子どものストレスが心配」と話した。

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