2021年8月23日付

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諏訪や上伊那地方に大きな被害をもたらした大雨。避難の判断では災害対策基本法の改正に伴い5月から市町村が出す情報が変わった。違いが分かりにくいとされた避難勧告を廃止して「避難指示」に一本化。「身を守る」ための呼び掛けとして実効性は高まったのだろうか▼大雨を受けて一部の自治会に対して避難指示が出た茅野市。市が開設した避難所は指示2日目から丸2日、利用者はゼロだった。警戒レベルの最上位である5(緊急安全確保)が出た安曇野市でも避難者は少なかったとの報道も目にした。大雨が降っていても避難行動に移るにはなかなかハードルが高いことを痛感した▼避難しない原因として「正常性バイアス」が指摘されている。自然災害など予想外のことが発生した場合に「自分は大丈夫だろう」と状況を過小評価してしまう心理だという▼茅野市が避難指示を出した地域は別荘地。災害予測を網羅したハザードマップによると土砂災害(急傾斜)特別警戒区域が点在している。マップだけでなく、災害に対する具体的なイメージをどれだけ住人に持ってもらえるのかが重要だと感じた▼土砂災害で犠牲者が出た岡谷市では20日、避難指示が継続された世帯を市職員が訪問し、「ちゅうちょせずに避難してほしい。身を守る行動を」と呼び掛けたという。「降り方が以前と違う」最近の大雨に対する自衛策も変えないといけない。

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