2016年09月19日付

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厚労省の統計によると、今月1日現在で全国の100歳以上の高齢者は6万5692人で、昨年より4124人増えた。県内の100歳以上は昨年より157人増えて1603人。このうち女性が1390人で87%を占める▼仕事柄、趣味やボランティア活動などで活躍する高齢者にお会いすることが多い。そんな人たちに共通しているのは、一つの趣味や活動でなくさまざまなことに取り組んでいるということ。合唱団で歌っているかと思えば美術展に絵を出品していたり、地域の奉仕活動でお会いすることも▼個人的には言葉として抵抗感もある「後期高齢者」と呼ばれる年齢を超えて元気に活動している人たちにお話を聞くと、みなさん総じて穏やかである。悠然としていると言ってもいい。自分もそんな悠然とした年寄りにならなければと教えられることが多い▼人気のNHK大河ドラマ「真田丸」の主要人物の一人、真田信之(信幸)も当時としては長命で、93歳で没した。江戸幕府はすでに4代家綱の時代。辞世の歌は「何事も移ればかわる世の中を、夢なりけりと思いざりけり」。戦国末期から天下泰平の時代まで生き抜いた人らしい▼今、90歳を超える明治、大正生まれの高齢者は、信之と同じように激動の時代を生き抜いてこられた。戦後生まれは、体感していないその激動の時代を「夢」としないことが「敬老の日」の努めなのだと考える。

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