諏訪頼重に焦点 諏訪市博物館で企画展

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中世に実在した諏訪頼重に焦点を当てたミニギャラリー展=諏訪市博物館

鎌倉時代後期から南北朝時代初期に実在した諏訪の武将、諏訪頼重(不明~1335年)が主要なキャラクターとして登場する少年漫画「逃げ上手の若君」の人気を受け、諏訪市博物館は14日から、頼重に スポットを当てたミニギャラリー展を始めた。漫画ではミステリアスなキャラクターとして描かれている頼重を同館が所蔵する関連資料で紹介している。

漫画は1333(元弘3)年に足利尊氏の裏切りによって倒された鎌倉幕府執権の北条高時の遺児・時行と、時行をかくまい、養育する頼重の活躍、成長をコミカルなシーンを随所にちりばめながら描いた物語。史実では、2年後の35(建武2)年、頼重は時行を擁して鎌倉奪還を目指して挙兵した。「中先代の乱」と呼ばれる戦乱の結果、時行は一時鎌倉を奪い返す。漫画には諏訪地方の景色、神社、神器、文化なども登場する。

同展では頼重の古系図、室町時代の1356(延文元)年に成立した諏訪神社最古の縁起書「諏訪大明神画詞」に記された北条氏滅亡の予言文書を書き写した書物(1470年作)を展示している。縁起書は上社大祝家の庶流で尊氏に使えた幕府奉公人の諏訪円忠が記した。北条氏が倒れる前年に諏訪明神の使いを名乗る僧侶が現れ、北条氏の滅亡を予言した旨が記されている。

同館の三澤佑里香学芸員は「話題の『逃げ上手の若君』は、作者の松井優征さんが本当に諏訪をリスペクトしてくれているのが分かるのでうれしく思う。漫画のファンになれば、描かれた時代背景を詳しく知りたいという思いが生まれてくると思う。ミステリアスな諏訪頼重にもっと関心が集まるといい」と話していた。

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