日本画家中村土川さん遺作展 伊那

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かんてんぱぱホールで開かれている中村土川さんの作品展と企画した妻の博子さん

今年8月に72歳で他界した伊那市高遠町荊口の日本画家、中村土川(本名和夫)さんの作品展「伊那谷の祈りと煌めき」が、同市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。仏教思想を表現した代表作「即身成仏」など約30点を展示。大胆な筆遣いの作品が並び、来場者の視線を集めている。23日まで。

中村さんは東京都生まれ。多摩美術大学で染色を学び、卒業後は独自の表現を求めて日本画の道へ進んだ。画壇に属さず、独学で制作。伊那谷の自然に魅せられ、20年ほど前に高遠町の山奥に移り住み、アトリエを構えた。近年はがんを患い、闘病生活を送りながら筆を握っていたという。

企画した妻の博子さん(76)=同市福島=によると、生身のまま悟りを得て仏となる「即身成仏」をテーマにした3部作の公開は、地元では今回初めて。10年がかりでイメージを膨らませ、わずか5分で仕上げた作品という。特殊な薄い紙に、墨と岩絵の具で描かれ、「天と地を繋ぐ者」「天と地の柱となる者」「天と地を融合する者」のタイトルが付く。

「次の絵画が未完成のままで、無念という言葉を残している」と博子さん。会場を見渡し、「土川は伊那谷でお世話になった人にも見てほしいと願っていた」と話した。

入場無料。午前10時~午後5時(最終日は同3時まで)。問い合わせは博子さん(電話080・3442・0709)へ。

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