採掘口の大きさに驚き 星ケ塔遺跡ツアー始まる

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巨大な縄文人の黒曜石採掘口に驚く参加者

NHKの人気番組「ブラタモリ」の放映をきっかけに注目を集めている「星ケ塔黒曜石原産地遺跡」の見学をメーンにしたツアーが20日、下諏訪町内で初めて行われた。午前と午後の2回あり、県内各地から合わせて25人が参加。立ち入りには許可が必要な東俣国有林内の標高約1500メートルにある縄文時代の黒曜石の採掘口などを見学。はるか昔の縄文時代に思いをはせた。

同ツアーは下諏訪町観光振興局が企画。遺跡の観光資源としての可能性に目を付け、「観光に不向きとされていた遺跡を新たな観光資源として町の観光振興に役立てよう」と旅行商品として売り出した。ツアーは11月までの土日を中心に開催する。日帰りと宿泊プランがあり、日帰りはすでに完売している。

この日、参加者はJR下諏訪駅に集合し、バスで移動。黒曜石や遺跡に関する展示を行う同町内の星ケ塔ミュージアム「矢の根や」を見学した。その後、数ある採掘跡の中で唯一、縄文人が採掘した痕跡と黒曜石の鉱脈が見られる採掘口を見学した。

ガイドを務めた町教育こども課の宮坂清さんは、各所で星ケ塔遺跡や縄文人、黒曜石などについて解説した。採掘口前では「考古学的には星ケ塔が日本最古の鉱山跡」「少なくともここから40キロ離れた金生遺跡(山梨県北杜市)の縄文人が星ケ塔で採掘していたのは確か」「縄文人にとって星ケ塔の黒曜石は砕きやすく採掘しやすかったと思われる」などと話していた。

参加者は「縄文人がこんな山奥まで来ていたとは」とみな驚いた様子。実践女子大学美学美術史学科の宮下つくしさん(22)=岡谷市湖畔=は「学芸員を目指しているのでさまざまな知識を身につけたいと思って申し込んだ。実際に見てみると思っていた以上に大きな採掘口で驚いている」と話していた。

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