水道水に灯油混入 駒ケ根市内7割超で影響

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臨時給水所で飲料水の提供を受ける住民=午後3時15分ごろ、駒ケ根市上穂町の三和森公園

臨時給水所で飲料水の提供を受ける住民=午後3時15分ごろ、駒ケ根市上穂町の三和森公園

23日午前8時すぎから、駒ケ根市赤穂地域の広範囲で、水道水から油の臭いがするとの通報が市へ相次いだ。市が調べたところ、同市菅の台の宿泊施設から灯油が漏れ、近くの切石浄水場に流入したことが判明。一時は市の人口の7割以上に当たる2万4400人が住む範囲に影響が出た。同日夕方までに中心市街地などでは改善しているが、北割一区から福岡にかけた地域は状況が解消されておらず、市は24日昼を目標に復旧作業を進めている。

市は箕輪ダム(箕輪町)を水源とする上伊那水道事業団が配水している水道水に切石浄水場からの水が混合しないよう処置し、中心市街地から市場割一帯への流入を止めた。一方、切石浄水場への汚染された取水路を止め、別の水路で太田切川から取水し、浄水場を洗浄する作業を進めている。

切石浄水場からの配水が止まった中心市街地などでは徐々に状況が改善しているが、同浄水場からのみの配水エリアとなっている北割一区、北割二区、中割、南割、福岡の一部は改善に至っていない。対象は約3000世帯、8000人余に及ぶとみられる。

市は市民に対し、午前10時すぎから水道水が臭う場合には飲まないよう、防災行政無線や安全安心メールなどで注意を呼び掛けるとともに、市内20カ所に給水所を設置。伊那、飯田、諏訪、茅野、岡谷の5市の応援を受け、医療・福祉施設や飲食店などへの給水にも追われた。

また赤穂中学校と赤穂小学校、対象範囲内の保育園などは、同日の給食を水を使って調理する食事の提供を見合わせ、パンや牛乳、ジャムなどに限定。同小中は26日は調理を行わず、弁当を持参するよう家庭に伝えた。

午後4時から市役所で開いた会見で、杉本幸治市長は「多くの市民に迷惑を掛けて申し訳ない。一刻も早い復旧に向け全力で取り組む」と陳謝。市民に対し、水道水に臭いがする場合は飲用をはじめ、洗い物や洗濯、風呂なども控えるよう呼び掛けた。事故については原因など詳しい調査結果が出るのを待ち、その後の対応を検討するとした。

市は24日、復旧に至っていない地域で午前6時から給水を行う。

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