土偶の孔の意味は 縄文ゼミナールで佐賀さん

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土偶にある孔について講演する佐賀桃子さん

茅野市尖石縄文考古館の縄文ゼミナールは16日、同館で開いた。山梨県埋蔵文化財センターの佐賀桃子さんが縄文時代の土偶に残る孔について話し、体の中心の「体幹」を貫通する孔は「生きることへの祈りを込めたものではなかったか」と話した。

「土偶のあなとその意味」が演題。佐賀さんは、縄文時代中期から後期までの東北地方北部で出土した土偶を中心に研究成果を発表した。土偶の形と、孔が土偶のどの部位にあるか説明し、口からおしりにかけての体幹の孔は「縄文人の強い意識があったからだ」と指摘した。

その上で「口やおしりの穴を表現していることは、食べることと排泄することを意味するのではないか」と提起。「(食べることも排泄することも)生命維持に欠かせないこと。(口やおしりの穴がなければ縄文人は)死んでしまうと思ったかもしれない」と考察し「生命維持の、生きることへの祈りではなかったか」と語った。

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