2年半ぶりスワニミズム第5号 遺跡を特集

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最新作5号(手前など)を手にするスワニミズムの石埜編集長ら(右)メンバーの皆さん

諏訪信仰を探求する研究会「スワニミズム」(原直正会長)は会誌「スワニミズム第5号」を発刊した。前号発行から2年半を経てまとめた新作で、座談会や論考など5編で構成する特集「遺跡を生きる」をはじめ、全10編の力作ぞろいの一冊となっている。

同会は2011年の東日本大震災を機に地元に目を向けようと結成した。会誌「スワニミズム」は2014年に、冬の諏訪湖に現れる神が通った跡とされる氷のせり上がり「御渡り」(御神渡り)を特集した創刊号を発刊。その後の各号では、諏訪地方の縄文論や縄文時代に起源を持つことができる精霊「ミシャグジ」などを取り上げてきた。

今号の特集では、諏訪市中洲の武居畑遺跡などで行われた座談会や野外調査の様子を掲載。武居畑遺跡に関しては原会長、高見俊樹大昔調査会理事長、石埜三千穂スワニミズム事務局長の座談会、野外調査から諏訪社古代祭政体の謎に迫っている。諏訪大社下社筆頭神官「武居祝」や八ケ岳山麓の縄文文化、縄文土器に描かれた記号から当時の生活ぶりを考察し、同時代に農耕文化があったとする見解をまとめている。

編集長で座談会では聞き手役も務めたフリークリエイターの石埜穂高さん(64)=東京都=は「諏訪は縄文の頃から大変、求心力がある場所であり、古い遺跡の上に別の時代の遺跡が築かれ、その上に諏訪の人たちが暮らしている。今回の第5号を手に取ってもらい、昔の遺跡に目を向けることで未来の指針になればありがたい」と話している。

A5判240ページ。400部作成。販売価格は1500円(税込み)。諏訪地方の書店で取り扱っている。

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