八ケ岳南麓で生まれる器 福井さん「作陶展」

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無数の線で花模様を描いた福井梓さんの作品。諏訪地方で初となる「作陶展」を富士見町で開く=町高原のミュージアム

富士見町高原のミュージアムで13日から、山梨県北杜市の陶芸家、福井梓さんの「作陶展―線が生まれる―」が始まる。陶芸との出合いから20年の節目を迎え、現在は八ケ岳南麓の工房で制作活動をする福井さん。小学低学年の頃から打ち込んだ書道の心得を生かし、繊細な筆使いで絵付けをした皿や器、茶わんなどを諏訪地方で初めて発表する。

福井さんは東京都立川市出身。「あずさ」の名は両親が特急あずさでの旅が好きだったことに由来。2007年に家族で大泉町に移住し、自宅の横に工房を構えた。第1回香十香皿コンテストで審査員特別賞を受賞した。

ろくろでの成形後、曲面に無数の線を入れ、7枚の花弁の花模様を描いていく。「昔から線をすーっと引く瞬間が好きでした」といい、線描ならぬ「千描」を持ち味として追求している。陶器の場合、同じ線を二度重ねる必要があり、「大作であれば、絵付けだけで3週間以上要します」という。

八ケ岳南麓に移住して「植物を身近に感じるようになった」といい、入笠山で出合ったエンビセンノウを描いた陶板作品も展示。自宅のまきストーブで出た灰を釉薬の原料としており、「八ケ岳の麓で生まれた作品を感じ取っていただけたら」と話している。

町教育委員会主催、長野日報社など後援。来年1月10日まで(月曜日、年末年始は休館)。午前10時開館。入館料は一般300円、小中学生150円(諏訪地域の小中学生は無料)。問い合わせは高原のミュージアム(電話0266・62・7930)へ。

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