伊那の在来種ソバ初収穫 復活プロジェクト

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足踏み脱穀機で刈り取ったソバを脱穀する参加者

足踏み脱穀機で刈り取ったソバを脱穀する参加者

地元産在来種のソバ復活プロジェクトに取り組む伊那市の「信州そば発祥の地 伊那 そば振興会」は28日、同市長谷浦で試験栽培した在来種ソバの収穫を初めて行った。穂先にはたくさんの実が付いており、「予想以上の出来栄え」と飯島進会長。今後、さらにほ場を広げて増産を図り、一帯の地名にちなんだ「入野谷在来(仮称)」としてブランド化を目指す構想で、本格的な復活に向けて弾みをつけた。

同会は市内のそば店や関係団体で組織し、そば文化の振興や「信州そば発祥の地」のブランドイメージの確立に取り組んでいる。プロジェクトは、2014年に県野菜花き試験場(塩尻市)において、浦で採取されたとみられる在来種の種約20グラムが見つかったことを受けてスタート。同試験場で1キログラムまで増やし、うち300グラムを譲り受けた。

40年近くソバを研究しているという信州大学農学部の井上直人教授の協力を得ながら、初年度は約200平方メートルのほ場に約200グラムの種をまいた。一帯はかつてソバの名産地として知られた「入野谷」(高遠の一部と長谷)と呼ばれる地域で、ほ場がある浦は標高1150メートルと高く、他のソバとの交配を防ぐ狙いもあるという。

収穫作業には会員や信大生ら約15人が参加。貴重なソバを無駄にしないよう、鎌で一株一株丁寧に刈り取っていった。刈り取ったソバは昔ながらの足踏み脱穀機でその場で脱穀した。在来種は現在普及している「信濃1号」より小粒といい、しばらく乾燥させた後、小粒で色艶のよい実を選別し、来年以降の種にする考えだ。一部はそば粉にして試食もする。

飯島会長は「『まぼろし』と言われたソバを初めて収穫できた。予想以上の出来栄えで感無量」。来年はほ場を4倍ほど増やして増産を図っていく計画を示し、「3年後ぐらいにはそば店で提供したい」と構想を語った。井上教授も「実の付き方がいい」と手応えを

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