フルーツカービング浸透させたい 熊木さんが教室

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えとの寅を表現した作品を仕上げた熊木さん

果物などに花や鳥などのモチーフを彫刻する、タイの伝統工芸「フルーツカービング」の技術を十数年前から磨いてきた熊木英二さん(47)が、諏訪市南町の自宅に教室を設け諏訪地方に浸透させようと励んでいる。1本の専用ナイフで彫って制作する作品づくりは手軽ながら奥が深い。「まずはより多くの人にフルーツカービングの魅力を知ってほしい」と話している。

カービングは日本語で彫刻を意味する。飲食店に勤務していた熊木さんが来店客に楽しんでもらおうと、都内の教室に通い腕を磨いた。テレビ番組で知り、見た目の美しさに魅かれたのがきっかけだった。勤務先の飲食店で少しずつ身に付けた技術を生かし、野菜に彫刻を施してサラダに添えたところ、来店客が話題にしながら笑顔で味わっていた。「料理は味も大事だが見た目も大事」。当時の上司の言葉を実感した。

教室に通っていた当時、都内などでは知られつつあるフルーツカービングだったが、地元ではほとんど「知らない」という反応だった。「諏訪で広められたら面白い」と3年前に独立。青空市などに出店して体験の場を設け、魅力を伝えた。新型コロナウイルスの影響で対面指導が難しい状況が続くが、「少しでも教室に戻ってきてくれたらうれしい」と話す。

新年に合わせ、えとの寅の作品をリクエストしたところ、2個のスイカを調達し、まるで年賀状のような作品を仕上げてくれた。刻んだ線の1本1本が細かく、熊木さんは「失敗ができないので集中力がいります」。誕生日のプレゼント用や結婚式などパーティー用に注文を受けることもあるという。

せっけんに彫刻を施すソープカービングも教える熊木さん。教室は自宅の他、岡谷市や辰野町でも開いている。「諏訪にカービングの文化がもっと広がるよう努力したい。2022年が飛躍の年になれば」と話している。

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