2022年1月12日付

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昨今、共感していただける方もおられるかもしれない。無心で手を洗っているときがある。そのせいか肌が荒れて仕方がない(皮膚科のお世話になっている)。「ごしごし力を入れすぎでしょう」と家人にもあきれられる始末である▼生来ふしだら、ずぼらな性分で、嗜癖も習慣も何かに依存することもあまりなかった。体内の微生物との共存を考えると、度が過ぎる清潔志向もどうかと感じていた。それがいまでは、極度の”ばい菌恐怖症”で知られた文豪、泉鏡花の気持ちが分かるほどである▼新型コロナウイルス感染への不安から、何度手を洗っても落ち着かない、ドアノブに触れられないといった過度の不安にとらわれている人もいるという。「血がにじむほど手洗いをする」「外出するのが怖い」など、生活にも支障をきたしている事例も見聞きする▼ストレス過剰な毎日である。心の中の”負の度合い”も増しているのだろう。厚生労働省のメンタルヘルス関連のホームページ「こころの耳」の解説には、コロナ禍における心の健康の不調は「”異常”に対する”正常”な反応」だという理解が前提になるとある▼物事はほどほどが大切であると教える「過ぎたるはなお及ばざるが如し」の戒めを傍らに置きながら、風邪もひかずに過ごせている新しい生活習慣を継続しようと思う。雨過天晴-。状況は必ず良くなると信じて手だけは丁寧に洗おう。

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