工作機械で新しい生体材料 中山准教授講演会

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工作機械を使った生体材料の研究開発をテーマに、諏訪市の諏訪商工会館と講師、参加者をオンラインで結んで開いた講演会

NPO法人諏訪圏ものづくり推進機構は21日、市場の成長が見込まれる小型・携帯型の医療ヘルスケア機器の産業化に向けた特別講演会をオンラインで開いた。諏訪地方を中心にした製造業や大学、病院、支援機関などの関係者25人が参加。信州大学工学部機械システム工学科の中山昇准教授が、医療分野に使用可能な生体材料を一般的な工作機械を使って開発している研究について講演した。

中山准教授は、新しい生体材料を作り出すために開発した新たな加工法を紹介した。「常温圧縮せん断法」は金属の粉を焼かずに固める加工法で、金型に金属粉を充填し、圧縮しながら横に少しずらすことで板材ができると説明。焼かないために機能性材料を変質させず、高強度な金属材料が開発可能で、純チタンでもチタン合金と同程度の強度を持つ材料を作ることができるとし、「今まで作ることができなかった新しい材料が開発できることになる」と強調した。

このほか、純アルミニウムと純水の化学反応によって水素を生成させて固め、多数の穴を有する機能性材料を成形する加工法も解説。アルミの切削粉を活用でき、生成された水素は燃料電池のエネルギーとして商品になるとし、「ごみを出さず、さらに付加価値の高い材料開発ができる」と語った。

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