伊澤修二の足跡紹介 伊那市創造館で企画展

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伊澤修二の初めての著書「教授真法」などが並ぶ伊那市創造館の企画展

伊那市創造館で22日、企画展「高遠藩の軍制改革と伊澤修二」が開幕した。江戸時代末期の高遠藩の歩みと、旧高遠町出身で藩士でもあった近代教育の開拓者、伊澤修二(1851~1917年)の学びの足跡を紹介する資料やパネルなど35点を展示している。5月9日まで。

会場では、伊澤の初めての著書となる教育書「教授真法」(1875年)を展示。23歳で愛知師範学校(現愛知教育大学)の校長を務める中、西洋の文化、教育を取り入れた理論をつづっている。静岡県立中央図書館から借り受け、市創造館は「この図書館を含めて3カ所でしか確認できない現物」と話す。

戦争で藩士の士気を高めるために使われた高遠藩の西洋太鼓「スネアドラム」もある。少年期に鼓手に抜てきされた伊澤。資料を通して、練習に励み西洋のリズムを身に付けるとともに、欧米の書物から英語や学問を学び、近代教育の礎を築いていく姿がうかがえる。

パネルでは、欧米の軍事力に対抗しようと、軍制改革を進めた高遠藩の歴史を紹介。鉄砲や大砲をそろえ、軍を組織した記録もある。高遠藩7代藩主の内藤頼寧は自ら砲術家の江川太郎左衛門の門下に入り、砲術免許を取得している。

市教育委員会、上伊那教育会の共催。初日のオープニングセレモニーでは、笠原千俊教育長が「資料を生かし、公開できることは意義深い」とあいさつ。同教育会郷土研究室の塚田博之さんは「学びのエネルギーが感じ取れる。高遠にいた頃の伊澤の歩みに目を向け、若き日の姿に思いをはせてもらえたら」と述べた。

入場無料。午前10時~午後5時。2月24日と火曜日休館。問い合わせは同館(電話0265・72・6220)へ。

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