治山研究全国大会 諏訪地事所が最優秀賞

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治山事業の研究成果を発表し合う全国大会で、県諏訪地方事務所の林務課が、全4部門のうち2部門で最優秀賞を受けた。岡谷市川岸で昨年3月に発生した林野火災と、茅野市北山で4年前に起きた柏原集中豪雨災害に関する研究発表で、人工衛星画像を用いた火災被害の全容把握や、現場発生材(倒木)を積極活用する復旧工事などが高く評価された。

川岸の林野火災では、日が当たった延焼範囲からの反射光の度合いを人工衛星画像で解析。樹木が健全か、熱や煙で弱ったか、または枯れたかの三つに分類して被災状況を作図し、早期の全容把握や地上調査の効率化につなげた。

松本市、塩尻市、岡谷市などで今年1月末に発生した雨氷被害でも同じ調査手法を取り入れており、松本地事所の林務課と共同で発表した。ヘリコプターの上空調査より費用を抑えられる利点もあり、14件の応募があった「荒廃地調査・復旧対策」の部門で最優秀賞に輝いた。

柏原での取り組みは、12件の 研究発表があった「施設維持管理・木材利用」部門で受賞した。廃棄処分すると多大 な費用が掛かる倒木を復旧工事で利活用。丸太筋工などには状態のいい倒木を、初期 緑化のための基材吹き付け 工事にはこれに向く腐りかけのチップを用いたとし、「災害後早期に倒木量を把握し、利用時期や工法を検討しておくことが重要」と報告した。

治山研究会が主催し、56回目の今大会は9月26~27日に都内で開いた。諏訪地事所林務課は「いずれも全国で導入できる技術や対策だと思う。諏訪地域はマツタケ産地もあり、人工衛星の手法は、今後懸念される松くい虫の監視にも役立てられれば」と話している。

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