「花鳥画」の世界紹介 サンリツ服部美術館

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花鳥が描かれた絵画や陶磁器などを紹介している収蔵品展

花鳥が描かれた絵画や陶磁器などを紹介している収蔵品展

諏訪市のサンリツ服部美術館は、「花鳥画」に焦点を当てた収蔵品展「花鳥~東洋文化を彩るいきものたち」を開いている。長寿や子孫繁栄を意味する生き物が描かれた絵画や陶磁器など、色鮮やかに咲く花や美しい動物が織り成す作品を紹介している。

同館によると、東洋美術で「花鳥画」と呼ばれるジャンルが誕生したのは中国・唐時代のころ。第1章は「幸福のシンボル」として、殷(いん)(紀元前16~11世紀)から明時代(17世紀)にかけて中国で制作された作品や、その影響を強く受けた日本の作品などを並べている。

神への敬意を表した器「青銅饕餮文鼎(せいどうとうてつもんてい)」は、中国神話の怪獣で、後代には魔除けの意味を持つようになった「饕餮」の文様が施されている。

第2章「四季のうつろい」は、江戸から明治時代にかけて国内で作られた作品を中心に展示。江戸時代初期の剣術家、宮本武蔵の作とされる「枯木寒烏図(こぼくかんうず)」は今回が初公開。枯れ枝にとまって叫ぶように鳴くカラスが描かれている。剣豪として知られる宮本武蔵は水墨画も数多く制作したといい、今作は墨のかすれと十分な余白によって、「冬の寒々しい光景を見事に表現している」(同館)という。

藤生明日美学芸員は「日本の花鳥画は技法や構図など中国の影響を受けながら、画題に込められた意味までは伝わらず、美しい四季の様子を表す独自の文化へと発展した。日本と中国の花鳥画の違いも見てもらえれば」と話している。

16日まで。午前9時30分~午後4時30分。祝日を除く月曜休館。問い合わせは同館(電話0266・57・3311)へ。

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