民間の災害支援チーム結成へ 辰野町予算

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辰野町は2022年度、災害現場で機動的に対応する民間の支援チーム「辰野助け隊(略称・TTT)」を結成する。防災分野の経験豊富な有識者らで構成し、復旧作業の際にボランティアの中心となって指示を出すなどスムーズな活動展開に尽力。町外の災害現場でも研さんを積み、地域に成果を落とし込んで防災力向上を図っていく。昨年8月の大雨を教訓にした、武居保男町長の公約事業。出動時などの関連費用46万円を一般会計当初予算案へ計上した。

大雨災害で、町内では住宅の中規模半壊や浸水をはじめとする甚大な被害が発生。道路、河川、農地を含む被災箇所は400余に上った。現場ではボランティアが土砂やがれきの撤去に追われる中、指揮が十分機能せず集まった人の動きが滞る場面も生じた。町はこうした課題を踏まえ、活動効果を高める常設の組織を立ち上げることにした。

TTTは、主に防災計画を検討立案する防災士に比べ、より現場での取り組みに特化した役割を担う。隊員たちは、災害現場で求められる応急復旧活動の内容を見極めた上で、ボランティアの人数や得意分野などを素早くマッチングして作業を指示する。

町外での災害発生時にも、隊員を現場へ派遣。実際の支援活動を経験し、多様な被災ケースに対応できる能力を身に付ける。専門知識を学ぶ講習会も開く予定。当面は災害復旧の現場が主体となるが、必要に応じて避難所での活動も検討したい考えだ。

町は22年度内のTTT結成を目指して準備を進める。隊員は指名でなく公募制とし、有識者や経験者にとどまらず、熱意のある人ならば経験が浅くても歓迎する。予算には町外への移動費、長靴ほか必要な物品購入の補助費用などを盛った。

武居町長は「災害現場では的確に復旧作業などを指示、誘導できる人材が不可欠。TTTの設置および運営を通じて、場面ごとにより深く対応する人的支援の仕組みをつくりたい」としている。

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