諏訪理科大の萩原さん 仏像を立体データ化

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立体データ化した仏法紹隆寺の諏訪大明神御本地普賢菩薩像を説明する萩原さん

公立諏訪東京理科大学(茅野市)4年の萩原伸哉さん(22)=山梨県出身=が、仏法紹隆寺(諏訪市)の諏訪大明神本地仏普賢菩薩騎象像と文殊菩薩騎獅像の2体を立体データ化した。写真や映像ではなく、画面上で立体として観覧や確認ができる。文化財の保護や散逸防止、観光への活用が期待される。

萩原さんは、かつて諏訪大社上社に隣接していたが明治維新の廃仏毀釈で取り壊された寺院「神宮寺」の風景再現に取り組む、同大工学部情報応用工学科の三代沢正教授の研究室に所属。三代沢教授の下、神宮寺から仏法紹隆寺に移された仏像のデータ化に昨年4月から取り組んだ。

仏像をあらゆる角度からデジタルカメラで約100枚撮影。そのデータを基に、画像ソフトで3次元のコンピューターグラフィックス(3DCG)に造形した。全方向から見ることができ、拡大や縮小も可能だ。

数年前までは3DCGの作成にはスーパーコンピューター並みの機材が必要で膨大な時間もかかったというが、近年のパソコンや画像ソフトの性能向上により、研究室にある機材で造形が可能になったという。

三代沢教授は「文化財をデータ化すれば、劣化や消失から防ぎ、インターネット上で公開することで観光振興も期待できる。寺院や文化財に興味を寄せるのは高齢者が多いが、3DCGにすることで若い人たちにも興味を持ってもらえたら」と期待。
 
仏法紹隆寺の岩崎宥全住職も「新しい仏像拝観の形。神宮寺のあった昔を振り返り、今あるお寺を訪れる一つの機会になれば」と歓迎している。
 
萩原さんは「うまく3DCG化できたと思う。諏訪地方には多くの仏像や文化財があるので、後輩に研究を引き継いでもらえたら」と話している。

3DCGの公開方法は決まっておらず、同大関係機関のホームページでの公開も検討している。

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