2022年2月27日付

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青は国土を覆う澄んだ青 空、黄色は大地に実る小麦を表現したとされるウクライナの国旗(青は水、黄色は火という説もある)。どこまでも続く青空と肥沃な黒土地帯に広がる麦畑の平原の景色はまさに「独立ウクライナの旗」そのものである▼その美しい国の空が今、ロシアの侵略による戦火で灰色に染まっている。都市部には多くの砲弾が撃ち込まれ、肥えた土壌に広がる農地も踏み荒らされてしまったに違いない。人の命を奪い、街を破壊し、土地を荒らす戦争の後に一体何が残るのか▼ウクライナ東部の親ロシア派が事実上、支配している地域の独立を一方的に承認したプーチンはすぐさま軍を派遣した。その際、「平和維持」と騙っていたが、全土を攻撃し、首都キエフを落とさんとする軍の侵攻を見れば、名目が嘘っぱちだったのは火を見るよりも明らかだ▼キリスト教思想家、文学者で日露戦争を前に非戦論を展開した内村鑑三は戦後に書いた「日露戦争より余の受けし利益」で「平和のための戦争などと言うことはかつて一回もあったことはありません」と記した。「東洋の平和」をうたって始まった日清戦争はその後、日露戦争へとつながっていった▼世界でも日本でもそしてロシア国内でも今回の暴挙に対する非難の声が上がっている。聞く耳を持たない鬼には届かないかもしれない。それでも諏訪からも反戦の意を発したい。

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