依存症医療センター開設 駒ケ根

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県立こころの医療センター駒ケ根に開設した依存症医療センターの窓口とスタッフ

県立こころの医療センター駒ケ根(駒ケ根市下平)は1日、院内に依存症医療センターを開設した。県内唯一の依存症治療拠点機関として、アルコールや薬物など各種依存症に特化した専門プログラムによる入院・外来治療を展開する。開設に合わせて、社会問題化しているインターネット・ゲーム依存症の治療に向けた独自プログラムも新たに確立。増加する患者や家族のニーズに対応していく。

同病院は1993年にアルコール依存症の治療専門病棟を開設。2011年から薬物、20年からギャンブルの治療プログラムも提供し、依存症専門医療機関として県内から広く患者を受け入れている。拠点機関の役割や各種依存症プログラムの提供を周知し、関係機関との連携を強化するため、依存症医療センターを院内に新設。これに合わせて20年度から試験的に受け入れてきたインターネット・ゲーム依存症患者の治療プログラムも確立し、提供することにした。

インターネット・ゲーム依存症は交流サイト(SNS)やゲームなどに没頭し、日常生活がままならなくなる病気。学生など若い世代の患者が目立つ。プログラムは2カ月間の入院治療が中心。同世代の小人数グループが生活を共にし、スポーツ、創作活動、人付き合いのトレーニング、仲間や病院スタッフと一緒に「気持ち」を分かち合うピアミーティングなどを通じて社会性や自信を身に付け、自己理解を深めていく。

センター長を務める犬塚伸副院長は「精神科の受診に抵抗を感じる人もいる。センターの開設により、受診しやすい環境になれば」と期待。依存症については「好きでやっていると誤解されるが、病気だということを理解してもらいたい」としている。

センターでは依存症の家族に対する支援プログラムも提供。専門医、医療スタッフの人材育成や公開講座、出前講座など地域向けの啓発活動にも取り組んでいく方針だ。

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