土俵の「こも」作り順調 保存会御嶽海に期待

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御嶽海関のさらなる活躍に期待しながら、春場所の土俵に使うため天日干ししている「こも」の出来栄えを熱心に確認する保存会の酒井裕司代表

わら細工を幅広く手掛ける飯島町の職人集団「南信州米俵保存会」で、13日に初日を迎える大相撲春場所の土俵に使われる俵作りが最終盤を迎えた。4日に会場のエディオンアリーナ大阪(大阪市)に向けて発送。先場所3度目の優勝を果たした御嶽海関=木曽郡上松町出身=が大関として迎える初めての場所でもあり、保存会の酒井裕司代表(46)は「大関は郷土の誇り。携わる職人としても冥利に尽きる」と製作作業に熱が入る。

2018年の九州場所から、大相撲の土俵の俵になる「こも」を作る保存会。以来、年間6場所の本場所のほか巡業や各相撲部屋に納めている。

巡業用などのこもは10人ほどの 職人で手分けして作るが、本場所用はより熟練した経験などが求められるため、酒井さんが一手に行っている。春場所に向けては1月下旬から準備を開始。わらを編み、その後2週間かけて温室ハウス内で天日干ししている。

「干すことにより稲の青みが抜けて、土俵に映えるわら本来の色になる」と酒井さん。毎場所神経を研ぎ澄ませて一本一本厳選した稲わらを使うが、干しも順調で「今回は格別にいい」と胸を張る。

大相撲を支える裏方である一方、ひとりのファンとして御嶽海関の勝敗に一喜一憂してきたともいい、「初場所の優勝時には思わずガッツポーズして喜んだ」と振り返る。

春場所では、手塩にかけた土俵上で躍動する新大関の姿を夢見ながら「多くの応援を背に、粘り強く勝ち星を重ねて横綱を目指してほしい」と期待する。

こもは7日に春場所の会場に到着し、呼び出しが土や砂を入れて土俵に仕上げる。

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