ワカサギ採卵 上川での捕獲今年は見合わせ

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ワカサギの遡上が少なく、思うように採卵できなかった昨春の捕獲の様子。仕掛けた網に入る親魚は少なかった=昨年4月、上川

諏訪市の上川に魚を捕獲するやな場を設け、諏訪湖のワカサギの採卵事業を手掛けてきた渋崎採卵組合(伊藤忠雄組合長)が今年はやなを設置せず、河川を遡上するワカサギの捕獲と採卵を行わないことが分かった。昨年までの事業の不調を受けて今年は見合わせる。上川は採卵事業の主力河川の一つ。伊藤組合長は「ワカサギが捕れない年が続き、今季も不透明。採算が合わず、残念だが、今年は休む」と語った。

同組合は毎年、上川の河口から約800メートル上流部にやな場を設け、産卵のために遡上するワカサギを捕獲していた。同河川は諏訪湖の流入河川の中で最大で、採卵量に占める割合も大きい。

ただ、昨年は採卵事業が不調で、伊藤組合長によると、シーズンを通して30キロほどしか捕獲できなかった。かつては1日で10キロ以上捕れる日が何日もあったという。昨年の不調のみならず、一昨年も上流部の河川工事の影響で魚が上らなくなり、採卵量が当初の見込みを大きく下回った。昨春の放流卵量も例年を下回り、今年の資源量も見通しが立ちにくい状況にある。

同組合では採卵事業の数日前から組合員が舟を出してやな場の設置に取り組み、捕獲が始まれば、仕掛けた網を引き上げ、やなにたまったごみを取り除き、桟橋のメンテナンスを行う作業を毎朝繰り返す。大雨の予想となれば事前に足場の一部を解体しなければならないなど手間も大きい。

同組合長は「過去2年はいずれも厳しい状況だった。その上、昨春の魚卵の放流卵量も例年よりも少なく、今年もどうなるかわからない。今回は様子を見させてもらいたい」と語った。

流入河川で捕れたワカサギ卵を受け入れる諏訪湖漁業協同組合(諏訪市)によると、上川以外では今年も採卵が行われる見通しとしている。

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