2022年4月3日付

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何を訴えれば当選するのか教えてくれ―。ある議員選挙で、立候補を予定する現職に尋ねられたことがある。もちろん雑談の際の軽口だが、当落を懸ける身としてはあながち冗談でもないのだろう▼飯田市議会が、議会活動を自己評価する仕組みを新たに導入した。政策課題の明確化や住民との会話、政策立案、情報公開など「議会としての理想像」を描き、それに対する達成度の評価を可視化する。福島県会津若松市議会に続き、全国で2例目の取り組みだという▼身近な地方議会でも、議会のあるべき姿を定めた議会基本条例の策定をはじめ、「市民と語る会」を開いて住民との対話に努めたり、研修による資質向上や理事者への政策提言に取り組んだりと、”議会改革”への盛んな取り組みが見られる。議会側は積極的にアピールし、われわれも前向きに取材して紙面で伝えてきた▼それでも「議会が見えない」「議会が遠い」といった声はなかなかなくならない。議員報酬増額の動きが各地でみられるが、なり手不足の課題は改善に向かうのか。「一生懸命になればなるほど、どうしていいのか分からなくなる」。議会改革に取り組む議員が口にした苦しい胸の内だ▼直近では、17日に伊那市の市長選と市議選が告示される。住民にとっての市長や市議、市議会の理想像とは。投票前に自分なりに整理してみるのも、投票の判断材料になるかもしれない。

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