2022年4月26日付

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「近所同士で支え合う関係をつくりたい」。地域コミュニティーの活性化を目的に、南箕輪村内の住民有志らが新たな活動をスタートさせた。地区の公民館を定期的に開放し、区民らに自由に集まってもらう取り組み。初回は23日に開いた▼新型コロナウイルスの影響などで地域のつながりが希薄化している今、先行きに不安を感じている人も少なくないだろう。村外からの移住者が多く高齢者の割合も高い同地区では、現状を懸念。30~80代の有志が集まり、行動を起こすことにした。発起人の1人で代表を務める越後幸益さん(78)は「行政に頼るばかりでなく、自分たち区民が考えて行動することも大事」と言う▼雇用形態や生活スタイルの多様化によって、田舎でも近所の人と顔を合わせたり、世間話をしたりする機会が減っている。加えて長く続くマスク生活の中で、マスクを外した相手の顔を知らないという人も多いのではないか。地域活性化には社会活動と感染防止の両立が欠かせない▼同地区の取り組みにも通じるところがある。「自分たちに何かできることはないか」と思案し、出した答えは住民が気軽に集える場所の創出。地元を思う気持ちが伝わってくる▼公民館開放は高齢者の居場所づくり、子育て世代の交流の場としての意味合いも持つ。移住者の占める割合が約8割の同地区で「将来の自分たちのために」との言葉が印象的だった。

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