コロナ禍乗り越え意味深い御柱祭 笠原大総代

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建て御柱を固唾をのんで見守る笠原大総代。建て御柱が終わり、コロナ禍の御柱祭をやり遂げた

諏訪大社御柱祭の上社里曳きが5日、閉幕した。けが人のない建て御柱を見届けた笠原透大総代(75)=諏訪市中洲=は「あー、良かった」と大きく息を吐いた。里曳きで人力による曳行を決定した後も感染状況が見通せない時期が続いたが、準備や練習が原因のクラスターの発生はなかった。達成感に満ちた氏子たちの表情を見た笠原大総代は「この形でやって良かった」と安堵の表情を浮かべた。

笠原大総代は上社大総代会でつくる上社御柱祭安全対策実行委員会で委員長を務める。里曳きを人力による曳行とすることを最終的に決断した最高責任者の一人だ。4月15日の方針発表から諏訪地方は急ピッチで準備が進んだ。「週末も夜も予定でびっしり」と語る氏子は多く、御柱祭に向けて諏訪が一気に盛り上がっていった。上社里曳きの3日間は天候にも恵まれ、多くの氏子が感染症対策を取りながら待ちに待った曳行を楽しんだ。マスクを外さずともしっかりと意思疎通し、御柱を無事に曳き建てた。

「短期間でよくぞここまで素晴らしい里曳きをしてくれたものだよ」と満面の笑みを浮かべる笠原大総代。山出しも里曳きも機械力による運搬では諏訪の御柱祭が御柱祭でなくなってしまう心配すらあった。「大きな事故なく、御柱祭をやり遂げ、コロナ禍を乗り越えた事実は、長い長い御柱祭の歴史の中でも意味深いものになったのでは」と語っていた。

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