骨髄バンク長野ひまわりの会 諏訪に拠点

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NPO法人理事長に就いた笠原さんと、諏訪市清水1に開設した初拠点

骨髄バンクのドナー登録や献血の推進、啓発に取り組む骨髄バンク長野ひまわりの会(メンバー28人)は今月、NPO法人を設立し、初の本格拠点を諏訪市清水1につくった。6月初旬開設の予定で、県内各地で活躍するドナー登録説明員の活動に弾みをつけ、「がんをはじめ心身の病に苦しむ人たちの心のよりどころ、地域の人たちが気軽に立ち寄れる居場所にしたい」(笠原千夏子理事長)という。今夏から同市内小学校でヒマワリを種から育てて地域に広げ、命の大切さと骨髄バンクへの理解を子ども、住民に伝える活動にも新たに乗り出す。

同会は白血病罹患を経験した笠原さんが設立し、会員は県内各地の28人。公益財団法人日本骨髄バンク認定の説明員として各地で開くドナー登録会で活動するほか、学校や地域での講演会、街頭啓発などで骨髄バンク、ドナーの正しい知識の普及と登録推進に尽力している。

従来は事務局を笠原さん宅に置いたが、メンバーが全県に増えて手狭に。「メンバーも、地域の人たちも気軽に集まれる場を」とのかねての希望を実現させた。

笠原さんは骨髄ドナー登録をめぐり、「実際に適合し、提供を求められた段階で断る登録者も少なくない。正しく深く理解してもらう必要を痛感している」という。また、自身の病後の体験から「社会復帰への自信が持てず、心も不安定になることがある。病気のことやさまざまな悩みを語らい、社会と交わる一歩の場になれば」と話している。

拠点は約50平方メートル。法人格の取得と拠点設置が、新型コロナウイルスの感染拡大で活動がままならないメンバーの心をまとめた。同市内にあった県赤十字血液センター諏訪出張所が閉所した今、PR役の意義も感じている。

ヒマワリの種の配布は「子どもたちにも骨髄バンク、ドナー登録について知ってもらいたい」との思いからだ。笠原さんにとって大好きな、そして闘病中に病室で励まし合いながらも力尽きた同病の仲間たちを思慕する花。「自分だけが生き残った」とさいなまれた時期も、「1本で元気よく前だけを向いて咲く力強さ」(笠原さん)が心を支えたという。近年、自殺者が増加する社会で、この花の姿から生きる力をもらってほしい―との願いも込めている。

今月にも中洲小学校に種の小袋700個を寄贈。子どもたちに育ててもらった花から種を取り、他校へ広げる足掛かりにする計画だ。また年内に2万袋を作り、諏訪地方を中心に学校やさまざまな団体、機関にも配る。現在、種を袋詰めする住民ボランティアや、活動を支援する賛助会員を募っている。

問い合わせは笠原理事長(電話090・2743・2573)へ。

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