豪雨、複合型災害に備え水防演習 伊那会場

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流木などの障害物でふさがれた道路の復旧作業を進める伊那市消防団員ら=伊那市下新田

天竜川上流域の行政機関や防災関係団体による総合水防演習が22日、飯田市、伊那市、諏訪市の3会場で行われた。国土交通省中部地方整備局や県、各自治体から計950人が参加。伊那市会場では、土砂災害を想定した調査や障害物の撤去作業などの訓練があり、いくつもの機関が協力し合いながら、緊急時の行動を確認した。

訓練は、流域治水のため、関係機関や団体、地域住民が協力して複合型災害への防災体制の確立を目指す。同地方整備局管内の各県が毎年持ち回りで会場となり、長野県開催は9年ぶりとなる。主会場は飯田市の川路地籍に設け、伊那市と諏訪市にサテライト会場を設置した。

今回の演習は、台風の影響を受けた記録的豪雨により、天竜川で大出水が発生した想定で実施。堤防や護岸が被災し、支川の氾濫も起きた。さらに山間部では、土石流などが相次ぎ、三峰川上流域では大規模な土砂崩落に至ったとした。

伊那市会場の訓練は、同市下新田の天竜川と三峰川が交わる河原で実施し、関係者30人ほどが参加した。同市の災害バイク隊が出動し、河原の悪路を走行しながら状況を確認。引き続き、同市消防団が道をふさいだ流木などをチェーンソーで切り、撤去する復旧作業を進めた。

山間部での危険な作業に備え、遠隔操作ができる重機の稼働訓練、伊那市が取り組む「モバイル市役所」の紹介などもあった。

国交省天竜川上流河川事務所の菊池五輪彦副所長は「災害の発生前と発生後の連携を十分に確認できた。住民には正確な情報の必要性をPRできた」と話していた。

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