電子図書館きょう開始 県と市町村協働

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いつでも本が読める「協働電子図書館」。諏訪地方の図書館でも5日からスタートする

諏訪地方の図書館で5日、パソコンやスマートフォンを使っていつでも本が読める「市町村と県による協働電子図書館」(愛称・デジとしょ信州)がいよいよ始まる。県と県内の全77市町村が協力してオンライン書籍を貸し出す全国初の取り組み。新型コロナの収束がいまだに見通せない中、需要が高まる非接触型のサービスを導入。来館が難しい人や障がいのある人に、充実した読書環境を提供する。

電子図書館は、小説や実用書、児童書など約1万8000冊の電子書籍がある。1人2冊まで1週間借りることができ、貸出期間を過ぎると自動で返却される仕組み。県と全市町村が書籍の購入費を出し合い、事務を分担していく。

誰もが読書を楽しめる環境づくりを目指す「読書バリアフリー」にもつながる取り組み。県立長野図書館(長野市)によると、本によっては音声での読み上げや、黒地に白い字で見やすくする文字色反転の機能が付くなど、目の不自由な人に対応した書籍の導入を今後計画している。

インターネットを通じて本が読めるため、小さな子どもを抱える子育て世代、開館時間に出向くのが難しい働き盛りの人、交通弱者の高齢者にも役立つ。図書館から足が遠のいた若い人たちにも、慣れ親しむスマートフォンを使って本に触れてもらいたい考えだ。

諏訪市図書館によると、新型コロナの感染拡大に伴い、休館や利用制限などの対応を余儀なくされてきた。電子図書館は感染症に影響されることなく24時間いつでも本が借りられるため、継続可能なサービスが実現できる。

利用対象は図書館の利用カードを持つ人。IDの事前登録が必要となる。同館では申し込みの受け付け開始から1カ月が経過し、約50人の登録があった。30~40代が目立つという。

茅野充代館長は「ネット環境があればどこでも本が読める。夏休みに子どもたちにもたくさんの本と出合ってほしい」と話す。

4カ月の子どもがいる30代母親=同市湖南=は「子育て中で手がかかり、外出もままならない。電子図書館なら気軽に利用できそう」と話していた。

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