「ら ふぁみーゆ」への来場を呼び掛ける小中高生ら

子ども運営、外国料理提供 ら ふぁみーゆ

2024/05/05 06:00
社会

駒ケ根市在住の小中高生らが一日限りで食堂を運営するイベント「ら ふぁみーゆ」が5日、同市上穂栄町のベトナム料理店「xWINまみーずかふぇ」で開かれる。2022年5月に試行して以来、不定期開催し今年で3年目。子どもたちは自分たちでメニューを考え調理したり、接客したりすることで「自分で考え行動できるようになってきた」と話す。今回は国際色あふれる料理を提供し、売り上げは能登半島地震の被災地復興支援に充てる考えだ。

 

同店を運営するボランティア団体「つなぐ HUB」(駒ケ根市)が、中高生らを対象に、社会で生きる力をはぐくむためのキャリア教育教室を定期的に開催。イベントは、子どもらが同店を活用し学びを実践する機会として、年に数回開かれてきた。「失敗を恐れずにチャレンジを」と子どもたちに声掛けする同団体の宮澤富士子代表は「(活動を通して)考える力や自主性は身に付いてきたように思う」と評価する。現在は小中高生ら約20人が食堂の運営に参加。伊那弥生ケ丘高校3年の生徒は「みんなとの話し合いや体験などを通して、指示を待つだけではなく、自ら考え、進んで動けるようになった」と胸を張る。

 

今回のイベントも、中高生らが中心になって企画し、2月ごろに準備を開始。同地震で被災した子どもらを応援することを思い立ち、売り上げを寄付するのに適した団体を選別、石川県輪島市社会福祉協議会に贈ることにした。提供する海外料理メニューも被災地に思いをはせて考案、志賀町、七尾市それぞれの国際姉妹都市の郷土料理に絞り込んだ。インドネシア料理の鶏肉スープ「ソトアヤム」などの試作を重ねてきた。

 

時間は午前11時30分~午後1時30分。2種類のメニューを用意していて、インドネシア料理(ソトアヤムとナシゴレン)が1200円、米国料理(スロードッグとガンボスープ)は1000円。小中学生は無料で高校生は半額。数量限定でテークアウトや配達の依頼も受け付ける。問い合わせは同店(電話070・2435・9557)へ。

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