“未来を選ぶ”10代の思い 下諏訪町長選

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選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、諏訪地方では初の地方選挙となる下諏訪町長選が20日、投開票される。住民に最も身近な町のトップを選ぶ選挙。新たに選挙権を得た18歳、19歳の若い世代は、今の下諏訪をどうとらえ、未来に何を託すのか。それぞれに思いを抱きながら1票を投じようとしている。

「1票では何も変わらないという人がいるけれど、それではいけない」。松本深志高校3年の松下奈未さん(18)=東鷹野町=は、初めての選挙だった7月の参院選に強い意志を持って投票した。

2度目となる今回も必ず足を運ぶつもりで、「町には、中学生に英語の観光ボランティアを任せるといった中高生が外国語に親しむ機会を増やしてほしい」。中学時代に模擬議会の議員として町に提言した国際交流の推進に向けた思いを、改めて託す。

若い世代だけに、思いや願いはさまざまだ。諏訪清陵高校3年の篠遠早紀さん(18)=新町下=は「教育、子育て、雇用、福祉、防災。町全体を良く見て、どんな分野にも『見捨てる感じ』がない人を選びたい」と話す。若者が帰ってくるまちづくりも願う施策の一つ。「私が一番素晴らしいと思う下諏訪の水のおいしさなど、町への関心が高まる魅力を発信してほしい」と故郷への思いを強くする。

松本県ケ丘高校3年の宮坂ひよりさん(18)=社東町=も「若者が住みたいと感じる町」を望む一人だ。「具体的に何が必要かと言われると難しいけれど…。下諏訪は私にとって、家族や友達がいて安心できる町です」といい、「安心できたり、人がつながったり。この温かさを、町の大きな魅力にしていけないでしょうか」。

「若者の目で見ると、遊べる場が少ない」。投票日前日のきょう19日に18歳を迎える東海大諏訪高校3年の林凱さん=社東町=は、街のにぎわいを増すことを望む。単なる娯楽の場ではなく「大勢が楽しめて、交流やコミュニケーションを生み、本当の意味で活性化につながる場所があれば」。

投票という体験を目前に、とまどう気持ちもまたある。今回が初めての投票の塩尻志学館高校3年の名取ともよさん(18)=新町上=は、「政治や経済はまだ良く分からない。大丈夫かな…と不安もあります」。それでも「初めての選挙が町長選になった。身近な町政に1票を通して意見を伝えられる。大好きな地域への思いを込めて、大切に行使します」と前を向く。

町選挙管理委員会によると、14日現在の町の有権者は1万7547人で、うち18歳、19歳は合わせて331人。参院選の10代の投票率は43・68%で、町全体の65・77%を下回った。小口俊吉委員長は「一番身近な町長選だけに関心は寄せやすいと思う。若い世代に未来を選ぶ貴重な1票をぜひ投じてほしい」と期待を掛けている。

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