白樺湖地域再生 茅野市観光まちづくりWS

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白樺湖周辺の地域再生に向けて、観光事業者と地権者、茅野市が「観光まちづくりを考えるワークショップ(WS)」を重ねている。22日夜は白樺湖公民館で第4回会合を開き、地域資源を旅行者に体験してもらうために必要な方法を話し合った。今年度中にも地域の目標を定め、来年度は事業を含む将来像づくりに入りたい考えだ。

白樺湖の観光客は、1991年の152万8100人をピークに減少し、2012年には74万8700人にまで落ち込んだ。その後は増加に転じ、15年は79万4800人に回復したが、湖畔には廃業した複数のホテルが撤去されずに大規模廃屋となり、景観や安全上の問題になっている。

WSは、観光を通じて地域の活性化や課題解決を図る「観光まちづくり」の一環。観光事業者らが6月に設立した「白樺湖観光まちづくり協議会」(両角良久会長)と、地権者の「柏原財産区白樺湖再生委員会」(両角一行委員長)がほぼ月1回のペースで共催し、毎回30~40人が参加している。

市観光まちづくり推進室の高砂樹史室長を進行役に「100年後もこの地に残したいもの」を考えることから始め、それを旅行者に体感してもらうための体験プログラムを話し合ってきた。4回目は体験を実現するために必要な物や人材、組織を議論した。

「残したいもの」には、どんど焼きなどの年中行事、御柱祭、学校のスケートリンク、農耕馬との生活、方言、炭焼き、山菜食文化、草原、湧き水が挙がり、「民家に泊まって囲炉裏(いろり)端で方言を聞く」などリゾート開発以前の暮らしをほうふつさせるプログラムが多数出されている。

22日の会合には約20人が参加。高砂室長は「リゾート開発で人を集めるのは難しい。旅のニーズが変わり、旅行者は地域にしかないものを求め、住んでいる皆さんが自慢に感じているものを味わいたいと思っている。WSで白樺湖の良いもの、強みが出てきている」と話していた。

WSは今後も定期的に開く予定。将来像にはハード、ソフト両面の事業が盛り込まれる見通しで、行政、観光事業者、地権者が役割に応じて連携する姿を想定している。

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