高齢者の買い物手助け 田辺で支援車両運行

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大型スーパーで年末年始の買い物をして降車した田辺区の利用者たち=22日

大型スーパーで年末年始の買い物をして降車した田辺区の利用者たち=22日

諏訪市湖南地区社会福祉協議会(伊藤秀一会長)は、田辺区で高齢住民対象に買い物支援車両の運行を月2回行っている。同市社会福祉協議会の介護保険施設用の8人乗りの送迎車両1台を活用し、住民協力者が運転と店内の買い物をサポート。登録者が乗車無料で地区内の大型スーパーを往復して買い物ができる。同市内で初の取り組みで、買い物とともに住民同士の交流が深まっている。

近年、小売店が閉店し買い物が不便になった同区をモデルに市社協と地区社協が3月に5回試行。延べ22人が利用し、好評だったため、今年度から地区社協主体で事業化した。

運転は同区住民の地区社協役員2人が担当。登録者の中で利用者の取りまとめ役を決めて9月から開始し、第2、4木曜日の午前中に運行する。現在13人が登録し、毎回10人前後が利用。区公民館など2カ所の集合場所から店舗まで2往復して便宜を図っている。

今月2回目の22日は、76~91歳までの女性9人が利用した。家族に買い物を頼んだり、宅配サービスを利用したりする登録者も多いが、「品物を実際に見たい」「自分が欲しいものを買いたいから」と話し、「目の保養になる」と楽しそうにカートを押して店内を回り、生鮮食料品やお茶菓子、正月飾りの輪飾りなどを買い求めた。

一ノ瀬初代さん(91)は「みんなと話して買い物をすることも、商品を見るのも楽しい」、取りまとめ役の湯沢和子さん(87)は「自宅近くの集合場所で乗り降りできて本当に助かる」と笑顔で年内の買い物を終えた。

この日運転を務めた同地区社協副会長の橋本光市さん(67)は「買い物でストレスの発散にもなっている。田辺以外の区の希望者に車が回れるように、年度内に方策を探りたい」。来年4月以降も事業継続となり伊藤会長は「移送の課題を検討して利用を増やす告知をしたい」と話す。

諏訪市社協の北原謙志郎さんによると、諏訪地域の自治体などで、自家用車に隣近所 乗り合わせての買い物支援や、有料で買い物や通院支援はある。地区社協主体で、10人以上を移送して、ボランティアで買い物車両を運行しているのは湖南地区のみと話し、「地域で運転手と利用取りまとめ役がいれば、支援に応じたい」。担い手は運転だけではなく、レジかごや買い物袋 を運んだりと気遣いができる「若手で地域に関心にあり、利用者に好かれるタイプ」の人材が要になるという。

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