2017年01月21日付

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目にパンチをくらった音楽の先生は驚いたことだろう。いくら相手が小学2年生のガキ大将とはいえ、教え子からの暴力だ。こぶしを振り上げたのはドナルド・トランプ氏。子どものころのエピソードとして「トランプ自伝」(ちくま文庫)にある▼少年時代を振り返り「私は小学生の頃からすでに、自己主張の強い攻撃的な子供だった」と記し、パンチの一件を例に挙げている。動機は「音楽のことなど何も知らないくせにと思って」とあるだけで詳細は不明だ。「人から非常に好かれるか、非常に嫌われるかのどちらかで、これは今も変わっていない」とも書いている▼自伝を出した当時はまだ41歳。若くして米国の不動産王となり、著書はミリオンセラーになった。それから30年。大統領の地位を手にした今も、周囲からの好き嫌いの激しさは変わっていないようで、米メディアの就任直前の好感度調査だと歴代大統領の中で最低を記録したそうだ▼「メキシコとの国境に壁を築く」「イスラム教徒の入国は認めない」といった耳を疑う発言、下品な女性蔑視発言も反発を買っている。超大国のトップとして真意ではないと願いたいところだが▼成功を手にして得意なことが二つあることに気付いたという。それは「困難を克服することと、優秀な人材が最高の仕事をするよう動機づけること」。その力を米国だけでなく、ぜひ世界のために発揮してほしい。

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