消却灰の行方-処分場計画・下 広がる反対

LINEで送る
Pocket

最終処分場建設計画の白紙撤回を求め、反対決議をして気勢を上げる辰野町の住民たち

「下流域を軽視している」「どうして辰野町側に」―。湖周行政事務組合のごみ最終処分場建設計画に反対する、下流域の辰野町平出区が1月10日に開いた臨時総会。怒りを帯びた声が、集会施設の講堂に響く。住民たちは計画の白紙撤回を求める決議を全会一致で行うと、固めたこぶしを高く突き上げた。

昨年秋の組合による地元説明会から3カ月余り。辰野町平出、沢底の両区で始まった反対運動は、加速度を増しながら周辺区、町、町議会を巻き込んで拡大した。共通するのは、施設に対する不安、組合の対応への不信感だ。各区の決議文の主旨は▽影響が懸念される下流域に事前説明もなく、一方的に実行しようとする計画は容認できない▽安全な施設ならば、なぜ分水嶺を越えた辰野町側に建てるのか―の2点に集約される。

平出区議会、沢底区代議員会が昨年11月上旬までに計画の白紙撤回を求める決議をして口火を切ると、12月に町が「予定地の選定、建設計画に対する住民の不安を払しょくできていない」として、組合に対し事前調査の反対を申し入れた。今年1月には町議会が異例の開会請求で臨時会を開き、計画撤回を求める意見書を全会一致で可決した。

両区と隣接する赤羽区も1月中旬に反対を決議。今月中旬には樋口区も反対決議を行う方針で、これで竜東エリア4区の結束が固まる。さらに町区長会でも近く、反対運動に足並みをそろえる意思表示を行う方向で準備している。

組合側は1月末、反対運動を「重く受け止め」、事前調査の年度内着手を見送った。

平出区の林龍太郎区長(64)は「組合と下流域の主張は論点がずれたままで、計画を撤回しない限り根本的に変化はない。粘り強く反対運動を続ける」とする。平行線をたどる双方の主張に加え、両地域間の認識の差も課題といい「板沢以外の諏訪の皆さんにも、自ら排出するごみの処分場や方法、下流域に及ぼす影響について関心を持ってほしい」と投げ掛けている。

組合側は「最終処分場を板沢地区に建設しても安全であることを科学的に説明しきれていない」と強調。また、「板沢を選定した理由をもっと詳しく説明する必要もあるだろう」(組合事務局)とする。当面は地元説明会の開催について辰野町に協力を求め、調査の必要性に理解を得たい考えだ。

おすすめ情報

PAGE TOP