今月末で精進湯閉場 25日から入浴無料

LINEで送る
Pocket

3月末で営業を終了する精進湯(上)と浴室

諏訪市は今月31日で市営温泉「精進湯」(諏訪1)の営業を終了する。利用者減少に伴う経営難や建物の老朽化などが理由。江戸時代にはすでに存在したとされる名湯が姿を消す。常連客からは「温まるお風呂だった」と閉場を惜しむ声も。市はこれまでの来場に感謝を込め、25~31日(27日は休業)の入浴料を無料にする。

市水道局によると、精進湯の開設時期は不明だが、高島藩3代藩主の諏訪忠晴が1664(寛文4)年に画工に命じて作らせたとされる「御枕屏風」(市有形文化財)には精進湯が描かれている。名称は近くの手長神社へ身を清めて参拝するという意味で名付けられたとされる。後に地元の組合経営となり、1978年に組合から寄付を受けて市が運営。同年に鉄骨3階建ての現在の建物が建てられた。

年間利用者数は83年度の3万1625人をピークに減少し、2015年度は6433人。2、3階に店舗営業のテナントが入らず家賃収入もないため、毎年200~300万円の赤字を計上している状況だ。

市は昨年2月、廃止時期を公表、周知してきた。ただ、利用者からは閉場を残念がる声も上がる。1日置きにバスに乗って来るという同市茶臼山の70代の女性は「お風呂の中で人と話もできてよかったのに。閉鎖は仕方ないけど、風呂をどうすればよいか困ってしまう」と話した。

市は精進湯を日常的に利用している人には4月以降に市総合福祉センターの風呂を無料で利用できる入場券を配布する。精進湯の利用頻度に応じて1人当たり10~30枚の券を配る。

25日からの入浴無料サービスの営業時間は午前7時~同10時、午後2時~同8時。31日には閉場セレモニーを現地で行う。

市は今年度末までの使用を条件に高校生に場所を提供していた同ビル2、3階にある放課後の集いの場「CKplace ↑すわ」については、使用期限を17年度末まで1年延長することを決めている。18年度には建物の解体を予定し、跡地には歴史ある湯があったことを示す看板を設置する方針。

おすすめ情報

PAGE TOP