在来種ソバ復活を 伊那の振興会が来年度試験栽培

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伊那市のそば店とそば打ち愛好者でつくる信州そば発祥の地伊那そば振興会(飯島進会長)は17日夜、初めての定期総会を市役所で開いた。同市長谷浦で在来種のソバを栽培する来年度からの活動計画を決めた。かつては同市高遠町の一部と長谷で栽培し、「入野谷そば」と呼ばれた信州そばの三大名産地の一つだった在来種を復活させる。

在来種は一般的な信濃1号と比べると粒が小さく、味が濃いのが特徴。県野菜花き試験場(塩尻市)で「高遠入野谷『浦』」と記された保存袋にわずか20グラムが残されていた。初年度に試験栽培し、2年目に試食、3年目に店での提供を目指している。

計画ではほかのソバとの交配を防ぐため、栽培地の近くには在来種以外は作らない。収穫や乾燥、製粉などは専用の機械を使う。浦を生産拠点に長谷、高遠町を含めた入野谷全体に栽培面積を広げていく。初年度は信州大学農学部(南箕輪村)の協力で土壌を分析した上で7月下旬に種をまく。

総会では今年度の「5週連続ぶっとおしそば三昧」やそばスタンプラリーの結果報告があった。「5週連続」は前年より3648食多い1万2766食を提供し、スタンプラリーは187人から応募が寄せられた。

飯島会長は「(在来種は)歴史に裏打ちされた究極の高遠そば。形になるまで5年はかかるが、復活は夢のあるストーリー」と協力を呼び掛けた。

同振興会は4月下旬に全国に残っている在来種の試食会を開き、活動の参考にする。

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