半世紀の歴史に幕 ホテル山王閣

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最終日にチェックアウトする宿泊客と営業を終了した「ホテル山王閣」(下段)

下諏訪町の諏訪大社下社秋宮境内にある「ホテル山王閣」が、3月31日夜の宿泊を最後に営業を終えた。1965(昭和40)年12月に「国民宿舎山王閣」としてスタートして51年余。県内外から多くの観光客を迎え入れ、地元には各種会合や宴会場などとして利用されて親しまれてきた施設が、半世紀の歴史に幕を下ろした。

県の第三セクターである県観光事業の運営で始まり、87年に町の第三セクター下諏訪観光事業に移管された。2005年からは従業員でつくる有限会社が経営を引き継いだ。

施設は鉄筋コンクリート6階建て延べ約4750平方メートルで、南に諏訪湖を一望でき、北は秋宮の社そうに接する静かな雰囲気。客室は54室で、宿泊定員は208人。中小宴会場も備えていた。同ホテルによると、県内外からの一般宿泊のほか、首都圏などからスポーツ合宿で訪れる小中高校、県内各地の高齢者クラブの日帰り利用などがあった。地元地区や団体の宴会、各種会合も多かったという。

大社との土地の賃貸借契約の満了に伴い、営業を終了した。建物は解体する。約40年勤務した社長の市川誠さん(57)は「地域の人たちが閉館を惜しんでくれたのがうれしかった。地元やリピーターをはじめ、多くの方々があっての山王閣だった」と感謝していた。

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