真澄で学ぶ日本の食 イタリアの大学院生

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説明を受けるイタリア食科学大学の大学院生ら

世界でも稀(まれ)な食の総合大学、イタリア食科学大学(伊ビエモンテ州)の大学院生が研修で来日した。長野県ルートの12人が2日、諏訪市を訪れ「真澄」蔵元の宮坂醸造に宿泊し、信州そばや寒天、清酒などの見識を深めている。一行は今後、新潟県、山形県鶴岡市を巡り12日に離日する。

同大学院の日本研修は、日本の食文化を各地域を比較しながら包括的に理解する。発酵食や、給食などの社会の仕組み、祭りの直会といった「食と霊性」をテーマに、日本ならではの食文化や地域文化を世界に伝えることを目的に実施。今回は大学院生24人が参加し、長野と石川両県の2班に分かれて研修している。

2日は茅野市の高山製粉と、宮坂醸造で寒天と日本酒の醸造を視察・研修。宮坂醸造では、工場内を見学しながら日本酒の製造工程を学んだ。戦後の日本酒醸造に大きな役割を果たし、現在でも半数以上の酒蔵が使用する同社で発見された「七号酵母」についての特別講座も。用意された数種類の清酒を試飲し日本食ブームの中心の一つでもある「日本酒」の奥深さを体験した。また、寒天の講義では、トコロテンや寒天から作られる羊かんも味わい「デリシャス」と、初めての味を評していた。

スイス出身で食と食文化のアドバイザーを目指すジェシカ・マーラーさん(22)は「食料品や酒蔵の建物など全てが美しい。細かな点まで追い求める姿勢が感じられる」といい、熱心にメモをとっていた。「真澄」の宮坂直孝社長は「ヨーロッパで日本酒は、一般にほとんど見掛けることのないお酒。こうした若い人たちが日本酒や日本食の伝道師となってもらえれば、もっと広がる」と期待を寄せていた。

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