「絵本 伊那谷ものがたり」 大型紙芝居で

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大型紙芝居の第1弾が完成した

漫画家の橋爪まんぷさん(76)=伊那市境=と児童文学者の小沢さとしさん=箕輪町三日町=が手掛けた「絵本 伊那谷ものがたり」シリーズの絵本「赤い夕顔の花」が、大型紙芝居になった。同市伊那図書館と同館を拠点に活動する音訳ボランティア「鈴音の会」が中心になって制作した。25日に同館でお披露目会を開き、完成を喜んだ。

地域に埋もれた民話に光を当てる同シリーズ(全10弾)は、本紙で「今は昔のものがたり」を連載する小沢さんと、四こま漫画「オジやん君」でおなじみの橋爪さんが出版。第1弾の「赤い夕顔の花」は、戦国時代に下伊那地方であった悲話と同市高遠町の樹林寺に伝わる話を取り上げ、一つの物語に仕立てた。

鈴音の会は市内外の20人が所属。上伊那地方の視覚障がい者へ長野日報の記事を中心に音訳して届ける活動を続ける傍ら、有志10人で3年前から市内の福祉施設で同館所蔵の紙芝居を上演している。地元の民話も扱いたい―と昨夏に橋爪さんに話を持ちかけ、製作を始めた。紙芝居の演出に合わせて鈴音の会が文を、橋爪さんが絵を加筆。同館が絵本の原本を紙芝居の一般的なサイズ(縦約43センチ、横約61センチ)に拡大コピーし、厚紙に貼って保護フィルムで覆った。表紙を含めて21枚で、同館が所蔵する。

お披露目会では、会員3人が橋爪さんらの前で朗読。絵本と見比べながら出来栄えを確かめた。橋爪さんは「(朗読してもらうと)展開が良く、絵が生き生きしている。あまり知られていない地元の民話をお年寄りが聞いて孫に伝える役割もあり、上伊那で広く使ってほしい」と喜んでいた。

会員の小俣攻さん(73)=同市前原=は「思った以上に製作に時間がかかったが、立派なものが出来上がった」。橋爪紗英子さん(73)=同市沢渡=は「他のサークルも保育園などで紙芝居をするときにどんどん活用してほしい」と話した。

鈴音の会は7月に福祉施設で披露する予定。紙芝居は一般にも貸し出す。

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