2017年07月11日付

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夏草が伸びるのは速い。公園で定期的に草刈りの奉仕をする団体を取材した際、作業をしていた男性が「今の時期は、ひと雨降って晴れれば、草が伸びるのはあっという間」と話していた。実感だと思う▼今年の春から畑を1枚管理している。昔で言うところの広さで5畝。今風の単位なら5アールだから、幅20メートル、奥行き25メートルの面積。専業農家からすれば、小さな畑ということになるのだろうが、実際に管理をしていくとなると、簡単ではない▼一角を使って育てているサツマイモなどの畝の間には、すぐに草が生える。作付けのない場所も決して土のままではいない。土手の草の伸びも顕著で、短くしておくには2~3週間に1度、草刈りを入れる必要がある。この暑い時期に▼県が今春に作製したガイドマップ「信州の農業遺産」を広げて見た。掲載されたのは、100を超える県内各地の棚田や疎水(農業用水路)、ため池。いずれも周辺に溶け込んで美しい景観をつくる。おそらく、絶え間ない手入れがあって成り立ち、歴史を刻んできたのだろう。地域の大切な財産と言い換えてもいい▼先日も草刈りに出た。作業に疲れて辺りを見やると、丹念に手入れされた田畑や風にそよぐ青々とした稲、野菜が心和む情景を描いていた。「もうちょっと頑張ろうか」。とても本格的な管理はできないけれど、励まされたような気持ちになり、草刈り機を動かした。

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