薬師寺東塔の校名瓦 県内117校分里帰り

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校長に瓦を引き渡す山田前管主(右)

信濃教育会主催の「薬師寺東塔『縁の瓦』里帰り式」が11日、長野市の同会館で開かれ、薬師寺(奈良県)で解体修理中の国宝「三重塔」(東塔)で発見された、長野県内の学校名が刻まれた瓦の一部が各学校に返還された。瓦を引き渡した薬師寺元管主で現長老の山田法胤さん(76)は「日本の文化や歴史を知って豊かな心を育てるための教材として利用していただければうれしい」と話した。

名前が刻まれているのは1950年からの修復工事の際に費用を寄付した学校。薬師寺では2009年から解体修復中で、瓦約3万3600枚のうち4815枚に寄進者の名前などが刻まれており、学校名が書かれた瓦はすべて長野県内から寄付されたものだったことが分かった。修復は2020年5月に完了予定。

県内に戻ってきたのは学校と信濃教育会の名前が入った全359枚の瓦のうち、割れるなどして今回の解体修理で再使用されない125枚(117校分)。1950年当時、奈良県国宝保存連盟などが募金を全国に求めたところ、長野県では信濃教育会が協力し、呼び掛けに応えた小中高校がそれぞれ自主的に寄付。法隆寺、薬師寺、東大寺など15寺社の修復に役立てられた。

式典には各学校の校長らが出席して瓦を受け取った。永明小の曽根原正樹校長は「展示コーナーを作って子どもや地域の人に紹介したい。当時の人たちの文化財を大事にする思いが子どもに伝われば」と話した。

【瓦が里帰りした学校】(関係分)

永明小、湖東小、四賀小、富士見小、岡谷西部中、岡谷北部中、岡谷南部中、諏訪中、富士見中、岡谷工業高、諏訪二葉高

【再び東塔に使われる予定の校名瓦】(当時の学校名、関係分)

田中小、岡谷小、北山小、湖南小、高島小、豊田小、豊平小、原小、落合小、宮川小、米沢小、永明中、岡谷中部中、長地中、岡谷中部中、岡谷南部中、上諏訪中、下諏訪中、諏訪中、湖南中、豊田中、泉野中、宮川中、落合中、米沢中、諏訪実業高、諏訪二葉高、永明高、富士見高

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