2017年08月02日付

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先日行われた岡谷市中心市街地のきつね祭。1年前に開店した大型商業施設との連携効果もあって、歩行者天国となった中央通りなどには多くの老若男女の姿があった。今にも降り出しそうな空模様だったものの、傘の出番がなかったことも幸いした▼中央通りの空き店舗に昨年9月、カフェを開いた若店主に「にぎわいましたね」と声を掛けると、「いやあ、竹下通り(東京・原宿)くらいにならなければだめですよ。真っすぐ歩くことができないくらいじゃないと歩行者天国とは言えません」と返ってきた。思わず苦笑いだった▼都会のように特別なイベントがなくても、街自体に人を呼び込む吸引力があればいいが、地方では祭りをはじめとしたイベント頼みが実情だ。大型商業施設効果で中心市街地の人通りが増えたと言っても推して知るべしのレベル。地方都市で人を呼び込むのはイベントのアイデア次第とも言える▼松本市の松本城公園で3年前から開いているクラフトビールフェスティバルが、酒類の提供が「史跡松本城の品格にふさわしくない」という理由で開催方法などが見直されるようだ。面白いイベントだっただけに今になっての見直しには違和感もある▼国宝の天守を持つ松本城と、多彩なイベントができる公園を中心市街地に持つことが同市の強みだ。諏訪にも上伊那にもこんな好立地の会場はない。品格を求めるのもこの強み故か。

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