2017年09月07日付

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最も日本に台風が上陸する季節がやって来た。近年、県内では台風による大きな被害がないため、警戒心が薄れがちになっているが、過去には県内でも多くの死者を出した歴史がある。「四方を山で囲まれているから大丈夫」などと油断してはならないのだ▼台風は最大風速約17メートル/秒以上にまで発達した熱帯低気圧。春先はフィリピン方面に向かうが、夏以降は太平洋高気圧に沿って北上する。日本では8~9月の上陸が多く、特に9月は秋雨前線の影響を受けて大きな被害をもたらすことがある▼昭和時代に甚大な被害を出した1934年の室戸台風、45年の枕崎台風、59年の伊勢湾台風は「昭和の三大台風」とされる。特に伊勢湾台風は死者4697人、行方不明者401人と阪神・淡路大震災が発生するまで戦後最も人的被害が大きかった自然災害だ▼県内では59年の台風7号で死者65人、全壊家屋1391棟、同年の伊勢湾台風で死者21人、全壊家屋1567棟と甚大な被害を出している。台風は農作物にも深刻な打撃を与え、果樹の落下被害などを受けた農家の苦悩を取材したこともある▼自宅が諏訪湖近くにあり、幼いころに諏訪湖が氾濫して家が床下浸水し、小舟で家を出たおぼろげな記憶が残っている。今は護岸も整備され、氾濫の危険性は少なくなったとはいえ、近年の自然災害は想定を上回る。台風にも日ごろからの備えが必要なのだろう。

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