人形作家の御子柴さん 上伊那教育会へ寄贈

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木彫人形を寄贈した御子柴明實さん(左)と矢澤淳会長

人形作家の御子柴明實さん(81)=伊那市小沢=は21日、上伊那教育会へ木彫人形4体を寄贈した。同市荒井の上伊那教育会館で矢澤淳会長から感謝状を受け、「地域の文化、美術に私の作品が何らかのお役に立てれば」と話した。

御子柴さんは、きりを材料に人形を作り続けて45年目。1973年、同市坂下の桐塑人形作家の故・原淑子さんの元に通い始め、きりの粉とのりを練って作る桐塑人形について学んだ。原さんの死後はいずれも木彫人形作家の飯島悠紀さん、芹川英子さんに師事。2001年、上伊那工芸会会長を務めた。日本工芸会正会員。

寄贈した4体は、伝統工芸新作展や日本伝統工芸展の受賞、入選作。おばあさんが一輪車で大根や白菜を運ぶ「収穫」、雷を怖がる子どもが母に抱かれている「いなびかり」などで、きり材から彫り出し、胡粉や顔彩などで彩色した。御子柴さんの母の着物などが使われ、「一つ一つ、思い出のある作品」という。

11月の同教育会所蔵美術作品展で、同教育会所蔵の原さんの人形を展示するに当たり、御子柴さんは、訪ねてきた会員に原さんについて話した。話の中で、御子柴さんの作品も飾ることになり、今回寄贈した4体を貸し出した。「終活の時期になり、いろいろ考えていた矢先に話があった。原先生のお導きのような気がした」と縁を感じ、そのまま寄贈を決めたという。

教育会館で行った感謝状贈呈式で、御子柴さんは「人形たちも大役を果たすことができた。ひとえに皆さまのおかげ。折あらば展示もしていただけるという話で、幸せをかみしめている」と喜んだ。

矢澤会長は「一般の方にも公開し、上伊那教育会としての務めを果たしていきたい。校長や各学校へも紹介していきたい」と感謝した。

人形は市創造館に寄託。来年11月の同教育会所蔵美術作品展で展示する予定だ。

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