エンジン開発環境整う SUWAロケット

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コンテナ内に設置されたエンジンの燃焼実験台

諏訪地方6市町村や信州大学が取り組む「SUWA小型ロケットプロジェクト」は23日、下諏訪町の旧第八保育園に設けたエンジンの燃焼実験場を公開した。貨物用のコンテナを活用し、その中に燃焼実験台を設置した。これまでは諏訪湖畔で実験を行っていたが、安全や効率化を図るため、同町の協力を得て実験場を確保した。来年3月に計画している3号機の打ち上げに向けて新エンジンの開発を進める。

コンテナ(内寸法)は高さ2・2メートル、幅2・3メートル、長さ3・6メートルほどの鉄製で、園庭に置かれた。燃焼実験台にはアルミ製のエンジン(直径7センチ、長さ40センチ)が据え付けられ、燃料を供給する装置とつながれている。

周囲にはカメラ8台が取り付けられており、園舎内からモニター画面を見ながら遠隔操作する。実験場での燃焼実験は11月下旬から始まり、2週間に1回ほどのペースで実施。1月下旬から2月上旬ごろまで実験を繰り返し、打ち上げを目指す。

プロジェクトマネジャーの中山昇・信大工学部准教授(47)によると、諏訪湖畔での実験では万一の事故の際に部品が飛散する危険があったほか、1回ごと燃焼実験台や計測装置を移動する必要があった。今回の実験場では頑丈なコンテナ内に固定。園舎内には作業場なども設けられ、安全で効率的に実験を行える環境が整った。

SUWA小型ロケットは固体燃料と気体燃料を両方使うハイブリッドエンジンを採用。3号機は到達高度を富士山の高さの3776メートルとする目標を掲げる。新エンジンは着火方式を火薬から電気スパークに変更したほか、気化した燃料を渦巻くように流してよく混ざり合うようにする旋回流を導入し、燃焼効率を上げる考えだ。

中山准教授は「2号機に比べると順調」と手応えを示した。この日は引き続き、岡谷市のテクノプラザおかやでプロジェクトの全体ミーティングを開き、各班の進捗状況を発表した。

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