2018年02月10日付

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入学してから3年間、お米の生産から流通までを実践的に学んできた上伊那農業高校生産環境科の3年生は、自分たちで作った有機肥料栽培米をクラス全員で味わい、高校での学びを締めくくった▼登録検査機関のJA上伊那の検査員から「1等米」のお墨付きを得た上農産米。地元南箕輪村でブランド化する特別栽培米コシヒカリ「風の村米だより」として流通にも乗っているお米だ。和食料理店に作ってもらった特製「上農・地産地消弁当」を、生徒たちはどんな気持ちで味わっただろうか▼高校最後の授業で指導教諭から教わったことは「滋味」。「栄養が豊富でうまい味」とか、「ゆっくり味わうことで醸し出される味」といった意味がある。弁当には上農産の野菜も使われた。どの食材もプロの料理人の手で、素材の味を楽しめるように薄味で調理されていたそうだ。ゆっくりかみしめることでにじみ出るお米や野菜のそのもののおいしさ、作り手の心を感じることができたのかもしれない▼「お米の種類がたくさんあることや、その違いが分かった」。自宅が農家という男子生徒は、弁当を食べながら地域の稲作を学んだ3年間を振り返っていた。「前は名前すら知らなかった。自分のうちで何を作っているのかも知らなくて、聞いてみたらコシヒカリだった」▼農業に目を向け、家で米づくりを話題にするきっかけができたのも学びの成果だった。

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